恐ろしい記事を見てしまいました。退職の実態がこんなにひどいとは。
私のところに来る相談は、お客様や上司、同僚からひどい目にあっても仕事を続けるにはその出来事をどう受け止めればよいかといった前向きなものもあるのですが、こんなにひどいなら即「労基に相談に行きましょう」「転職しましょう」と助言します。
逆に会社や組織を運営する人からは、「最近の若い人はすぐ『お金』というし、すぐ辞める」と半ば愚痴のような話を聞きますが、これだけ技術や色んなものが進化するスピードが早い中で、自分たちが一緒に働こうとしている人間が、どのような環境で育ってきたか、背景などを知ることも大切だと伝えています。
これまでの経験の中で懸念しているのは、昭和の感覚のままアップデートされていない経営者や管理職の方が思っている以上に多いということです。
◇「自分はこの道でウン十年やってきたんだ(やってこれたんだから、この方法で間違っていない)。」
➡️その業界、仕事以外のこと、他の方法があることをあまり知らない(必要性を感じていないから知ろうともしない)。新しいツールの話をしても話が合わない(聞こうとしてくれない)。
◇「休みもろくにとらずに結果を出すために頑張ってきたんだ。」
➡️休まずに働かないと結果を出せない(=非効率、そもそも不向きの仕事に就いている可能性がある)。家族やプライベートを犠牲にしている(自分はそうなりたくない)。
経営陣が平社員で働いていた頃には称賛されるようなやり方だったとしても、今の若い人には➡️のように映っています。
人を育てる難しさはわかりますし、会社を存続させるのに必死なのもわかります。しかし「最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい」「辞めてほしくない」と考えるのであれば、北風のように強引に事を運ぼうとするのではなく、太陽のように、人(社員)が自ら行動できるような(したくなるような)職場づくりをしないと逆効果になるだけです。暴力や暴言、ハラスメントなんて以ての外です。
私は就職ガイダンスで学校に行く際、セミナーに参加している生徒のみなさんに「就活は企業が一緒に働く人を選ぶ場であると同時に、応募者が企業を選ぶ場でもある」ということを必ず伝えています。面接官の言動や、企業の対応に違和感があったら、こちらから断ってもいいのだと伝えています。
企業の経営陣のみなさま、管理職のみなさま、離職率を下げたい、人手不足の解消策として質を上げたいけど方法がわからない、教えてほしいけど誰に聞けばいいかわからない!!という方は、ぜひキャリアコンサルタントにご相談ください!
あわせて、就活で悩んでいる、今の仕事を続けるか悩んでいる方も、ぜひ勇気を出して相談に来てください!!
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